月9ドラマにうちのバッグが!? 衣装提供の舞台裏

月9ドラマにうちのバッグが!? 衣装提供の舞台裏

ドラマや映画の「衣装提供」というお仕事

最近、ドラマや映画などで出演される俳優さんが使う小道具として、バッグのリース依頼をいただくことがあります。

バッグ業界の仕事というと「店舗での販売」や「ECサイトの運営」といったイメージが強いかもしれませんが、実はこうした衣装提供のお仕事も意外とあります。テレビの世界はとてもスピード感があり、依頼が来るのも「次の衣装合わせまでに、数日以内で送ってほしい」というケースがほとんど。慌ただしい反面、採用されれば自分たちの商品が画面の中で役を演じることになるわけで、とてもワクワクする仕事です。


衣装提供の流れと裏側

具体的には、制作会社さんやスタイリストさんから「この役柄に合うバッグをいくつか候補で送ってほしい」という連絡をいただくところからスタートします。送る点数は作品によってまちまちですが、多いときは十数点になることも。

そしてバッグを発送したあと、現場では俳優さんが衣装と合わせて試着を行う「衣装合わせ」という時間が設けられます。ここで採用・不採用が決まります。

バッグの場合、見た目はもちろん、サイズ感や役柄のキャラクター性、演出の方向性などが総合的に判断されるので、せっかく送ったのに採用されないこともよくあります。でも、だからこそ実際に画面で使っていただけたときの嬉しさもひとしおです。


月9ドラマでも採用されました

最近では、フジテレビの月9ドラマ『明日はもっと、いい日になる』でも、うちのバッグを使っていただきました。

ただ、放送時間の夜9時といえば、我が家ではちょうどベイビーの寝かしつけタイム。テレビの前でリアルタイム視聴するのはなかなか難しいので、後から見逃し配信でチェックしました。

「あ、あのシーンで使ってくれてる!」

普段なら何気なく流しているドラマでも、自分たちのバッグが登場するとなると、もう別の楽しみ方になります。
ストーリーの展開よりも、ついついバッグに視線が釘付けになってしまうのは、職業病かもしれませんね(笑)

採用の舞台裏と難しさ

ちなみに、この衣装提供の仕事。
採用までには意外とシビアな条件があります。

まず、現場では数多くのブランドから同時にバッグが集まります。その中で選ばれるのは本当に数点。しかもそのバッグが映る時間はほんの数秒、なんてことも珍しくありません。

「もっと派手なデザインのほうが目立つのでは?」と思われるかもしれませんが、実際には衣装やセット全体との調和が重要で、目立ちすぎてもダメ。あくまでストーリーを邪魔しない“名脇役”であることが求められます。

こうした条件をクリアしつつ、俳優さんが自然に使えるデザインや機能性を兼ね備えたバッグを提案できたとき、初めて採用に至ります。裏方の仕事ですが、作品の一部を担えている実感があって、やりがいを感じます。


事前告知はできませんが…

もちろん、これから撮影される作品については、先行してお知らせすることは厳禁です。放送まで情報は一切出せないので、「どの作品に使われるのか」はスタッフ内でも放送開始まではひっそりと楽しみに待っています。

そしていざ放送されると、スタッフの間でも「見た? 映ってた?」という会話でちょっと盛り上がったりして。自分たちのバッグが物語の世界に溶け込んでいるのを見るのは、何度経験しても嬉しいものです。


これからの楽しみ

今後も、もしかすると皆さんが何気なく見ているドラマや映画の中に、うちのバッグが登場しているかもしれません。見ている方には気づかれないくらい自然に使われているのが理想ですが、もし「あれ?」と思ったら、ちょっとだけ思い出してもらえると嬉しいです。

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